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2010-11-14

中谷シェフよりメッセージ#02

Chocolat ショコラ

「なぜチョコレートが好きなのですか?」とよく聞かれる。 

最初の出会いは憧れだった。 
小学校の時、天神祭りの頃になるとよくひとりで母の実家に遊びに行った。 
僕が行くと、いつも祖母が板チョコをまるまる一枚くれるのだが、 
小学生の僕にはその板チョコが贅沢で艶めかしく、大人の輝きを見せた。 
次の出会いは初めてパリに行った時、
店中がショコラ色でシックにまとめられた ショコラトリーを目にした時だった。 
大理石とアンティークの家具が配された重厚な雰囲気の漂う店内で、 
一粒のショコラは美しい箱に収められていた。 
「何だこの世界は?」 当時の僕には少々場違いな空気を感じながらも、強烈な印象を持った。
そんな記憶や経験が僕の原動力となって、今までショコラを作ってきた。 
5年前にショコラトリーを開いてからは、 
ラボで試作を重ね、それをお店に並べる日々が続いた。 
その合間を縫って各国のショコラトリーや工場を訪れ、カカオ農園にも出向いた。 
歴史やテイスティングについても学んだ。 
知れば知るほど奥深く、魅力的なカカオの世界、
これからも憧れの気持ちを失わず、ショコラを作り続けていきたい。 
 中谷哲哉

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