神々の島、楽園と呼ばれるインドネシアのバリ島
今回はリゾートではなくカカオ農園の視察です。
ヴァローナ社と農園との取り組みを見せて頂きました。
バリ島のカカオ農園はテンパサール空港から車で3時間、
島の西側に集中しています。
カカオ農園にはカカオの木以外にシェードツリーの役割も果たす
バナナやココナッツ、それ以外にもバニラ、クローブなどもあります。
1年に2回しか収穫出来ないカカオの収入を補っているそうです。
農園では苗木を育て接木をおこない
収穫量を上げる取り組みが行われていました。
中身を取り出したカカオポッドは牛の餌にされ、
牛の糞はバイオガスとして農園のエネルギーに使います。
放し飼いにされている鳥の糞も肥料になります。
サスティナブルでオーガニックな農業を目指しています。
収穫されたカカオはタイミングを合わせてKSSという協同組合に 集められ、
5日間かけてカカオの風味を左右する発酵が行われます。
発酵を終えたカカオ豆は4日~ 6日間かけて竹製の網の上で天日乾燥させ、
一粒づつ女性達の手作業で悪い豆を取り除きます。
最終日は農園の方々との共同作業で
バリ島のチョコレートと素材を使ったデザートを作りました。
エキゾチックな仕上がりにみんな大満足でした!
今回の視察を終えて改めてカカオ作りの大変さ、
沢山の方々の労力が必要な事を実感しました。
持続可能な農業、女性や若者達の参加、農園の地位向上
様々な問題に取り組むヴァローナ社の姿勢に感銘しました。
5日間お世話になったヴァローナジャポンのスタッフの方々の
カカオハンターのジュリアン
お付き合い頂いたシェフの皆様、
そして我々を温かく受け入れて頂いたバリ島の方々に感謝いたしま す。
ありがとうございました。
2019月9月 中谷哲哉