巨匠と少年

 11月に3連休をいただいて東京に行ってきた。

Yardの計画が始まってからは、

カフェやBean to barのお店に行く機会が増え、

「PATISSERIE」からは少し遠ざかっていたので、

今回はベテランシェフ達のお店を訪ね歩いた。

 

お邪魔したどのお店も大賑わいで、 

やりたい事が明確に伝わってきて、

並んでいるお菓子からはシェフ達の思いを感じた。

 

70歳を過ぎてもお店に立ち続けるレジェンド、

ムースを合わせながら厨房で話してくれる孤高のシェフ、

アルザスの伝統を伝える事に情熱を傾ける強者、

 

巨匠と呼ばれるシェフ達の熱く語る様子や、

イキイキと働く姿勢を見ていると、

何の打算も無く、ただ知りたいという理由だけで、

フランスに渡り、暮らし、働いていた頃の少年の様な面影が見えた。

そして丁寧に作られたお菓子は飛び切り美味しかった。

 

貴重な時間を使ってお相手頂きありがとうございました。

やり続ける事の大切さと気迫を感じた旅でした。

 

中谷哲哉